さて今日は「先生」という単語「선생님」について!
日本で先生というと、
- 幼稚園・保育園や学校、習い事の先生
- お医者さん
- ある専門分野における知識人
このような人たちを指しますよね。
でも、韓国だとこの「先生」の使い方がちょっと違うんです。
日本と同じ感覚でいると、かなり戸惑うことも;;
「え?この人は先生じゃないんだ!」「あ、ここでは先生を使うんだ!」など、驚きの発見もあるはずです。
覚えておいて損はない「선생님=ソンセンニム」の使い方。
みなさんもマスターしちゃいましょう(/・ω・)/★
Contents
学校・塾編
保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・習い事
ここでは日本と同じように先生のことを「선생님」と呼びます。
- 保育園の先生=어린이집 선생님
- 幼稚園の先生=유치원 선생님
- 小学校の先生=초등학교 선생님
- 中学校の先生=중학교 선생님
- 高校の先生=고등학교 선생님
- 선생님(ソンセンニム)=先生
ここでポイント★
基本的には「선생님」を使いますが、最近の子どもたちは距離感の近い先生や担任の先生を親しみをこめて「쌤」と呼ぶことが多いんです。(正式な呼び方ではありません)
- 쌤(ッセム)=先生
こまる先生=코마루선생님 / 코마루쌤
こんな感じになります^^
私も日本語を教える仕事をしていますが、「쌤」で呼ばれたほうがなんだか慕われている感じがして嬉しいです❤
ちなみに叱られたときなどは、子どもたちも「선생님」を使うみたいです。笑
大学
日本では大学でも「先生」を使うことがほとんどだと思います。(少なくとも私は、「~教授」を使ったことはほぼありません。笑)
でも、韓国では要注意!
韓国の大学では「선생님」ではなく「교수님」を使います!!!(語学堂は例外です)
- 교수님(キョスニム ※発音するときはキョスンニムに近くなります)=教授
日本の感覚で「~선생님」と呼ばないように気をつけましょう。
病院編
内科など治療系の病院
次に「先生」を使う場所として思い浮かぶとしたら、病院です。
熱が出たり風邪をひいたときにお世話になる病院でも、先生(医者)には基本的に「선생님」を使います。
お医者さんと言いたい時は「의사 선생님」
お医者さんを目の前にして先生と言いたいときは「선생님」
こんな感じかな。
じゃあ看護師さんのことは何と呼ぶんだろう?
気になりますよね。
看護師さんを呼ぶときは「간호사 선생님 / 간호사님」を使うことが多いです。
もう少し親しい感じで呼ぶとしたら「간호사 언니 / 간호사 누나」という感じ。
私は親しみをこめて「간호사 언니」と呼ぶことが多いです^^(간호사 선생님が一番丁寧な呼び方だとは思います!)
- 간호사(カノサ)=看護師
- 언니(オンニ)=女性が年上の女性を呼ぶときの呼び名。お姉さん。
- 누나(ヌナ)=男性が年上の女性を呼ぶときの呼び名。お姉さん。
男性の場合、「누나」を使うことにちょっと照れを感じるようで、直接呼ぶときは「간호사 선생님」もしくは「저기요~」をよく使うみたいですね。笑
歯医者や皮膚科など、施術系の病院
歯医者や皮膚科など施術系の病院では、先生(医者)のことを「원장님」と呼んでいる患者さんも結構います。
- 원장님(ウォンジャンニム)=院長
先ほどの内科といった治療系の病院もそうですが、看護師さんたちは基本的に医者のことを「원장님」と呼んでいるイメージ。
日本の感覚で「院長」というと、その病院のトップ1人を思い浮かべると思いますが、韓国では施術してくれる先生すべてを「院長」と呼ぶんですよね。(もちろん대표원장・부원장などの階級はありますが)
そう。大きめの病院の場合、ひとつの病院に院長がいっぱい!!!!笑
私たち患者の立場からすると、「선생님」と「원장님」という区別のしかたは、かなりあいまいです。
私が韓国で生活するにあたって養った感覚としては、
- 治療系の病院=선생님
- 施術系の病院=원장님
かなあ(?)という感じがしますが、よくわからない場合は「선생님」を使うのが無難だと思います^^
「선생님」か「원장님」自分の好きなように呼べばOKです!
(そもそも治療と施術を一緒に行っている病院も多いし、その違いも私の中ではあいまいである。←)
歯列矯正専門の歯医者
ちなみに、私が歯列矯正のために通っていた歯医者では、
施術してくれる先生のことを「원장님」、サポートしてくれる助手さんのことを「실장님」と呼んでいました。
실장님(シルジャンニム)=室長
歯医者さんにいる歯科助手の方々のことを看護師さんと呼ぶのはなんか違うような気もするし…
でも1年半通うとなると全く呼ばないのにも限界が来まして…
あきらかに階級が室長だとわかっているお姉さんのことだけ「실장님」と呼んで、あとの助手さんたちのことは「저기요~」と呼んでいました。笑
皮膚科(ニキビ治療・ほくろ取り・ボトックスなど)
私は定期的に治療系の皮膚科と美容系の皮膚科に通っているのですが、皮膚科での呼び方も歯医者と同じです。
施術してくださる先生のことは「원장님」、助手や受付のお姉さんのことは「저기요~」と呼んでいます。笑
美容院編
日本の美容院では、美容師さんたちのことを「~さん」と呼ぶのが普通ですよね。
でも韓国ではなんと、美容師さんのことも「先生」と呼ぶんです!
私を担当してくださっているウンジュ先生を例にすると、
은주선생님 / 은주쌤
こんな感じ^^
私はウンジュ先生にかれこれ4年以上お世話になっているので、今では「은주쌤」あるいは、ただ「쌤~!」と呼ぶことのほうが多いです❤
あ、ちなみに、美容院もアシスタントやチーム長・室長・院長などの階級があるんですが、よくわからない場合は「선생님」で大丈夫です。
ただし、美容院のトップである院長(美容院の場合は1人)のことは「원장님」と呼ぶのが鉄則!
そこは他の「선생님」たちとの区別をすることが大切です!
ややこしいな。笑
私たちが「先生」と呼ばれる場所
さて最後は、私たちが「先生」と呼ばれる場合についてです。
韓国に住んでいらっしゃる方で日本語を教えている方なら「先生」と呼ばれることはそう珍しいことではないですよね。
「日本語は教えてないけれど私も先生って呼ばれてみたい❤」
そんな方に朗報!
韓国には、何かを教える仕事をしていなくても「先生」と呼んでもらえる場所が2か所あるんです!!!
さっそく見ていきましょう♪
公的機関(市庁・洞事務所・税務署など)
私たち外国人も、手続きや書類の発行などで公的機関を訪れる機会は結構多いですよね。
市庁や洞事務所などの役所に行ったことのある方ならご存知だと思いますが、そのような公的機関に行くと、職員の方が私たちのことを「선생님」と呼んでくれるんです!
最初私も知らなくて、「선생님」と呼ばれたときは「え?私ですか?ドゥフフ////」となったのを覚えています。笑
銀行
そしてもうひとつ。
銀行でも、私たちは「先生」になれることがあるんです!笑
銀行の場合、特定のお客さんのことを「선생님」あるいは「사장님 / 사모님」と呼ぶことがあります。(※基本的には고객님と呼ばれます)
- 사장님(サジャンニム)=社長
- 사모님(サモニム ※発音するときはサモンニムに近くなります)=奥様
- 고객님(コゲッニム※発音するときはコゲンニムに近くなります)=お客様
ただし、선생님・사장님・사모님と呼ばれるのは(能力・財力のありそうな)おじさんおばさんたちですね。
基本的に、事業関係の手続きや融資の相談なんかに来てるおじさんおばさんたちが対象です。笑
私が선생님・사모님と呼ばれる道のりはまだまだ遠いかな。笑
番外編
「사장님 / 사모님」で思い出したんですけど、私が「사모님」と呼ばれたときを思い出しました!笑
それは、家のリフォームをすることになった時!
リフォームをするとなると、リフォーム会社はもちろんガス・水道・電気の工事をしてくれる職人の方々と色々連絡を取ることが多いんですが、そこでの私の敬称は「사모님」でしたね~!
電話や直接の会話の中で「사모님」と呼んでくださるたびに、ちょっとニヤついてた私ww
私が「사모님」、主人は「사장님」と呼ばれるのですが、私たちが職人さんたちを呼ぶときも「사장님」と呼ぶので、もう現場には社長だらけ。笑
「사장님」のオンパレード!!!笑
「사장님」という敬称は、もちろん「社長」という意味で使われるのですが、相手と気分よく話をするための一種のコミュニケーション方法でもあるので、相手が本当の社長じゃなくても使えます!
韓国生活では相手を敬って呼ぶときに日常的に使う言葉なんです★
上下関係を重要視する、なんとも韓国らしい使い方ですよね!
みんなヨイショして気分よく!笑
まとめ
「선생님」ひとつとっても、こんなにたくさんの使い方がある韓国語。
シチュエーションに合わせた使い方ができるということは、言語としてはもちろん韓国文化についても理解を深められているということ。
正しいシチュエーションで適切な言葉を使えるよう、心がけていきたいものですね~!
うーん。奥が深い…!
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